人が行動できない理由
行動に移したいのに、行動できないとかよくそういう話を聞きます。
でも、人は、本当に行動をしたいと思うときは、行動すると言われています。
たとえば、自分の家に、怪獣が向かってきて、歩いて、近づいているとします。
近所の人がみんな「逃げろ~」と言って逃げ出しているとします。
もし、逃げないと、100パーセント踏み潰されるとします。
どうするでしょう?
そうですよね。多分、あたなは逃げます。
でも、なにか行動したいと思っても、行動しないのなら、
多分、それは、行動する程のことはないと心の中で思っているのです。
しない状態でも、結構幸な状態であると思っているのです。
人は、変化するのを、本当的に嫌ったり、恐れたりします。
ですから、行動できません。
もし、行動できなくても、こう考えると、気にすることはないのかもしれません。
もし、本当に行動したいのであれば、
行動した場合の良いことを沢山紙に書き出すなどして、
行動したら、こんな良いことがあるのかと、脳に信号を送るなどする方法があります。
また、行動しないと、どんなに困ることがあるかを、つまり逆のことを書くなどする方法もあります。
行動していて、たのしくなかったり、やりたくなかったら、
おそらく続かないでしょう。
それは、あなたが望んでいることではないからです。
本当にしたいことは、無理をしたり、苦しんだりしてやることではありません。
楽しいという気持ちだけで、できるはずです。
行動できない自分の心を見つめると、
自分の求めているものが見えてきます。
行動できない理由を科学的に説明してみる
行動しようと思っても行動できないということがよくあります。
今回は、行動できない理由を科学的に考えてみます。
人は、やったことがないことをしてみようとすると、不安にかられます。
動物の本能として、新しいことをやろうとするとブレーキがかかるように、プログラミングされているからです。
今までやったことで生き残れてきているのだから、新しいことをすると、生存を脅かされる可能性があるからです。
今までやってきたことだけをやると生存の可能性が高まるので、そのように行動するようにできています。
それは、ある意味、近代までの時代では、それは自分を守ってくれる良い本能とし、機能して働いていました。
しかし、その本能が現代においては自分の成功を妨害するようになっています。
では、不安にかられているときは、人の脳の中でどんな反応が起こっているのでしょうか?
まず、脳の中で感情が生まれるときは、電気信号が発生しています。
電流で、10ミリセカンドから30ミリセカンドくらいの間の大きさが人間に不安を感じさせます。
(以下セカンドは略します)
10ミリに届かない強さの電流では、人は不安だと認識できない大きさになります。
たとえば、ある行動を取れば、金銭的な成功が約束されているとします。
しかし、金銭的な成功に対する、否定的な考えが当人にあった場合、その行動に対して、不安であるという電気信号が起こるというわけです。
よく、心のブレーキなどと言われるものもこの一種です。
この電流は扁桃体と呼ばれる脳の器官で起こっています。
扁桃体は、恐怖を感じたときに反応したりする器官でもあります。
たとえば、アフリカで猛獣に襲われたとします。
すると、人間には、扁桃体の中で、電流が流れて、恐怖を認識し、戦うとか逃げるとかなにかする必要があると判断させ行動をさせます。
恐怖で行動をさせるのだけではなく、不安によって行動をやめさせるということも、扁桃体が司っているわけです。
不安を感じないような微電流、つまり10ミリ以下の小さい不安で流れる電流の場合、蓄積すると、意味のわからない不安や、恐怖にぼんやりと襲われることになります。
自分では気がつかない不安なので、これが蓄積すると、うつ病になったり、身体に変調をきたしたり、病気になったりします。
身体は大丈夫なのに、何故か具合が悪いという場合は、蓄積された不安により、それが身体の不調という形をとって現れている場合もあります。
そういう意味があるので、この扁桃体と上手く付き合うことを知ることが、自分の理想とする自分になったり、自分の行動したいことを実行するのに、必要なことです。
またこの扁桃体という器官の仕組みや、機能を知る必要があります。
扁桃体を上手に付き合い、行動するには、どうしたらよいでしょうか?
そのためには、根本的に行動する目的に対しての悪いイメージや、考えを変えたり、溶かしたりする必要があります。
それには、どうしたら良いでしょうか?
まず、自分の恐怖や、不安を理解し取り組む必要があります。
まず、気持ちを吐き出すことが必要です。
これは、不安なのに、無理にやろうとすると心が危険になるので、安全な状態や、環境をつくるために必要です。
普通はセラピストや、カウンセラーを利用するという方法が取られることが多いです。
自分でやる場合には、どうしたら良いでしょうか・
それには、ビジュアルラゼーション(ビジュアルぜーション)と呼ばれる方法があります。
自分のネガティブに思っているものに対して、良いイメージを自分で思っていき、潜在意識レベルで変えていく方法です。
例えばお金に対して否定的な考え方を心の奥で持っているとしたら、まず、ビジネスで成功が約束されていても、その行動をすることはできません。
不安を乗り越えて行動するためには、この例でいえば、それに対して、肯定的な考えや、イメージを潜在意識レベルで持つ必要があるわけです。
そのために、心の扉を開く鍵を得るためには、思い扉のように閉まっている恐怖や不安を開けるために、さきほどの肯定的なイメージ、つまり安定した考え、例をあげるならば、お金は、困っている人を助けることができるのだから、素晴らしものだというような幸せを感じさせるようなイメージに変更していく必要があります。
このイメージを安定させる必要もあります。
しかも、本人が愛着を感じるようになるまで高める必要があります。
そうすることができれば、なんとなく行動するのに、気が重かったり、するようなことがなくなります。
逆に、行動するときに、とても、楽な気持ちで、むしろ楽しい気持ちで、行動することができるようになるのです。