体内時計

 

1、体内時計の場所の話

 2、人によって睡眠の習慣がどうしても違ってしまう理由

 

 

 体内時計の話をします。

 

 体内時計は体内にあると思ってる人がいるかもしれませんが、脳にあります。

 

 お腹がすくと、お腹が「ぐ~」となりますが、身体の全てを統括しているのは体内時計です。

 

 体内時計は、言い方を変えれば全ての細胞内にあるのですが、その中核はどこかという話です。

 

 結論を先ず先に述べると、脳の視床下部の視交叉上核(しこうさじょうかく)にあります。

 

 

 

 なんだらほい?

 

 と思うかもしれません。

 

 簡単にいうと、頭の中の話です。

 

 その頭の頭蓋骨の下にあるのが大脳です。

 

その奥、取り囲んでいる場所、大脳の下が視床下部というところです。

 

 あなたの、目から、頭の中へそのまま突き進んでいくと、

 

視交叉上核が視床下部の手前にポツンと、くっ付くようについています。

 

 実は、これが体内時計なんです。

 

 体内時計の心臓(もっとも大事なことろ)、時刻合わせの時報受信機と言ったらいいでしょうか。

 

 体内時計のマスタークロックです。

 

 

 

 

 

 よく、朝起きたら、明るい光を見ると体内時計がリセットされると良いですよ、なんて聞いたことがありませんか?

 

 

 

 実は詳しい説明がなかっただけで、脳の中にある視交叉上核に光を当ててリセットするために、光を当ててたんです。

 

 たぶん理解してもらえたと思います。

 

 それでリセットできると、次の朝もその時間に起きることが楽にできるようになるんです。

 

 

 

 まず、これが人間の場合のマスタークロックなんです。

 

 ちなみに、地球上のほぼ全てといえるくらいの生物は、地球の自転周期による体内時計をもっています。

 

 それが、ホルモンや、血圧、体温などを変化させて、睡眠は、覚醒をコントロールしていたんです。

 

 これを自動操縦することによって、外界の環境変化に上手に適応するように、していたんです。

 

 

 

 ちなみに、マスタークロックはわかったと思いますが、なんと、全ての細胞が体内時計をもっていると言われています。

 

 それが24時間で動いてるんです。

 

 ちなみに、人間は、60兆個、細胞がありますが、生殖細胞だけは、体内時計をもっていません。

 

 

 

 つまり視交叉上核でリセットされた、「朝だ」という信号で、

 

60兆個の細胞が時を刻んでいる。

 

 

 

 朝起きて、そこに光を当てるだけでも、すごいことが起こってるってわかると思います。

 

 光を当てただけで、60兆の細胞が正確に時を刻みはじめてるんですね。

 

 人間の身体って面白いですね。

 

 そして、奥が深い。

 

 小さな宇宙だなって、私は思います。

 

 

 

 それから大事なこと。

 

 朝起きて、光りを当てるのも大事ですが、眠る時も起きる時間を予想して眠らないと、ただリセットしても眠いだけです。

 

 しっかり睡眠をとりましょう。

 

 

 

 視交叉上核、面倒くさい名前なので、視交叉と呼ぶことにしますが、視交叉君と仲良くして、自分のやりたいことをエネルギッシュにやっていきましょうね^^

 

 

 

 今回のまとめ

 

 体内時計のマスタークロックは、脳の視床下部の視交叉上核(しこうさじょうかく)にある、

 

 自分の行動したい1日の周期を作り出すために、起きて光を当てて、思う人生を生きる知恵にしてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人によって睡眠の習慣がどうしても違ってしまう理由

 

 

 

今まで、色々と睡眠をコントロールする方法をお話してきましたが、人によってどうしても、一般的な方法で睡眠をコントロールできない場合があるのでお話しておきます。

 

実は、遺伝子レベルで睡眠に関係するものがあるのが最近の研究で分かってきました。

 

 

 

ある遺伝の人は、夜8時前に就寝して、夜明け前には、必ず起きずにいられないという遺伝子を持っています。

 

難しいことは、さておき、この人は、体内時計のリズムが短縮してしまうために、とても早く眠くなりまた、早く起きてしまうということがおこります。

 

 

 

この逆の人もあり、とても遅く眠くなり、朝は遅く起きるという単なる夜型とはいえないような遺伝子をもっている人もいます。

 

 

 

人に遺伝子には、無数の多型があるといわれています。

 

当然、睡眠に関係する遺伝子も多型があります。

 

現在は時計遺伝子というものが、睡眠習慣に関係していると言われていますが、他にも、睡眠に関係する遺伝子が発見されるかもしれません。

 

 

 

自分の睡眠を単なる習慣でどうしてもコントロールできない場合、特殊な遺伝子を持っている場合があります。

 

 

 

もしも、心当たりがある場合は、この遺伝子であるという前提で、自分なりに対策を考えてみると、また、自分の健康や、行動に活用できる良い方法があるかもしれません。

 

 

 

でも、これを読んでいるあなたは、ほとんどの場合、睡眠をコントロールできるような遺伝子だと思います。

 

上手にコントロールして、上手に自分の望む人生を送ってくださいね^^