詐欺に騙されない方法~史上最大の詐欺師ビクトル・ルースティッヒがアル・カポネから喜んで5000ドル巻き上げた方法
世の中には、詐欺師と呼ばれる人がいます。
何でこんなに、簡単に沢山の人が騙されてしまうとかと不思議に思うかもしれません。
でも、そこには、人の心理の隙に上手に入り込む、詐欺師の巧妙なテクニックを見ることができます。
今回は、あなたが詐欺師に人生で騙されてお金を巻き上げられないようにするために、世界で最高の詐欺師といわれたビクトル・ルースティッヒの話をしますね。
彼には、色々な伝説があり、有名な人ですが、あまり日本では知られていません。
例えば、人の良い鉄くず承認に、エッフェル塔を売りつけてしまったなんて話まで残ってるくらいの海外では有名人です。
今回はその世界最大の詐欺師ビクトル・ルースティッヒとカポネの物語です。
(ルーティッヒとカポネの話はわたしが見てきたわけではありません。
不明なところは、わたしが脚色して面白くなるように作ってあります。
その点のみご了承して楽しんでくださいね。)
ルーティッヒは、ある日、カポネの会いにきました。
お金を借りに行ったのです。
金額は、5万ドル。
カポネもアメリカの暗黒街では、ボスと言われたほどの男なので、話によっては出せない額ではありません。
ルーティッヒは、身なりも真面目で、どう見ても、ちゃんとした紳士の格好で会いにいきました。
そして、カポネにこう切り出しました。
「2ヶ月の間、わたしに、5万ドルをわたしに預けてください。
そうしたら、そのお金を2倍にして返すから。」
カポネはそんなことはまずできないだろうと思いました。
でも、あまりに、真剣に言うので、まあ、騙されたと思って、貸してやることにしました。
自分に嘘をつくような男は消せばよいのですから。
ルーティッヒは5万ドルを借りて、帰っていきました。
彼は、それで商売をしたかって?
実は、全くそんなことはしませんでした。
お金を銀行へ預けてておいて、2ヶ月間放っておいただけでした。
2ヶ月経ちました。
ルーティッヒは5万ドルを、10万ドルにできるわけがありませんでした。
しかし、その5万ドルをもってカポネのところへ行ったのです。
カポネは、5万ドルを持ち逃げしたら、どうやって彼を消してやろうとかと思って、色々消し方を考えていました。
しかし、ルーティッヒは、カポネに会うと、真剣な顔で、しかも、すまなそうにこんな話をしたのです。
自分は、2倍にして返せると思っていた。
ところが目算が外れて、それどころか損をしてしまった。
でもあなたに借りた金だけは、返さないといけないと思って、どうにか借りた分の5万ドルだけは、集めて今日、持ってきたんです。と。
カポネはこの話を聞いて、びっくりしました。
自分の周りの連中だったら、逃げ出すか、わざわざ借りた金を集めて返す奴などいるとは思えなかったからです。
また、自分でも、逃げるか、返すなんて考えないと思ったからです。
それを、わざわざ、5万ドル持って謝って返しにきた。
カポネはルーティッヒに向かってこう言いました。
「オレは、おめえみたいに正直な奴は、初めて見たぜ・・・。気に入った!」
カポネは、そう言うと、ルーティッヒに色々事情を聴き始めました。
聞いているうちに、ルーティッヒは正直で、なんだか、かわいそうに思えてきました。
ルーティッヒが困っているなら、カポネは、その金をあげたくなってしまったのです。
ルーティッヒは、5000ドルあれば、自分の窮地を切り抜けられるのだが・・・。と
カポネに話しました。
カポネは、ルーティッヒを気に入ってしまったのでこう言いました。
「わっはっは。
まったくおめえってやつは、困った野郎だぜ。
5000ドルくらいの金で良かったら、おめえにやるぜ。」
カポネはルーティッヒに喜んでお金をあげました。
ルーティッヒはカポネにお礼を行って、お金を貰って、帰っていきました。
しかしルーティッヒの真の狙いは、5000ドルをカポネから巻き上げることだったのです。
(終わり)
ルーティッヒのすごいところは、彼にかかるとお金を騙し取られている方の相手が喜んで相手に払ってしまっていることです。
これには、色々な詐欺のテクニックが入っているので、よく読むと自分も騙されないようになるので、よく覚えておいてほしいと思います。
自分で悪用してやってはダメですよ^^
なかでも、コントラストの法則というのがあって、
人は始め、自分があまりほしいと思わなかったり、値段の高いものを提示されると、
あとから自分に合っていて、しかも安いものを見せられると、それを購入してしまう。
という性質があります。
カポネも5万ドルが返ってこないと思っていたので、もともと無くなったと思っていたお金なので5000ドルは気にならなかったのでしょう。
他にも、色々心理テクニックが入っているのですが、カポネを信じさせるために5万ドルを返しにいくルーティッヒの度胸も見事です。
現代では、数回お金を預かり、利子を付けて返してあげて、最後相手の全額を投資させてから、返さないで逃げるとかいうのがよくある手口ですが、これは、逆に分かるんじゃないかと思います。
でも、いまだに騙される人がいますけど。
ビジネスをしてお金が集まってくると、それを目当てにお金をどうにかして騙し取りにくる人がよってくるので、詐欺のテクニックは知っておかなければいけません。
また、あなたが、血迷って、ルーティッヒの真似をしてもなかなか上手くいかないと思うので、忠告もしておきます。
ルーティッヒは経験を積んでるので、口もうまいし、相手の表情から心理を読み取ることにも長けています。
ですから、テクニックと、経験、知識、全てがそろわないと相手を上手く騙すことができません。
ですから詐欺師になるより真面目にビジネスを学んだ方が良いと思います。
そういうわけで、あなたは、人は騙さないで、真面目に、正直にビジネスをすることをお薦めします。
そのほうが長い目でみたら、ずって自分と周りの人のためになるからです。
今回は、詐欺にあわないように、世界最大の詐欺師の話をしてみました。
また次回もお楽しみに^ー^